なぜか、サッカーJFLのYKKAPの最終試合に出かけることに。
富山県内にはJFLのアローズ北陸とYKKAPの2チームがあり、来年から統合して「カターレ富山」になることに。今年をもってJFLのチームとしては2チームが消滅する。本当の意味で最終試合なのだ。
曇りで風が吹きすさぶサッカーグラウンドべりで選手たちの写真を撮る。サッカーは撮ったことがないから初体験。これがなかなか難しかった。
肝心の試合と言えば、開始4分で流通経済大学に得点を入れられ、そのまま負けてしまう。試合後のセレモニーで「最後に良い試合を見せてもらった」と関係者が持ち上げていたけれど、ラインぎわで寒さに震えながらカメラを持ってつぶさに試合を見た僕からすると、何となく物足りなかった。
アマチュアだって、スポーツで一生懸命やっている姿は感動を与えるもの。最終試合でチームがなくなってしまうためか、試合に対するモチベーションが低いんじゃないかと思うこともしばしば。集中力が足りない感じ。もともとJFLの中では強いチームなので、ただ気が散っていただけなのかしら。
監督も試合後にしきりにそこら辺を話していて「チームには何かが足りないと最後まで思っていた」と明かしていた。企業チームで社員として雇われているから「不安がない」という。Jリーグでサッカーをやっているプロであれば、結果を残さなければ次の年の契約が取れないどころか、シーズン途中で契約解除なわけで、そこら辺が姿勢に現れてしまうのだという。監督はJリーグでも指導していたような人だから、サッカーに取り組む姿勢への温度差を終始感じていたのかもしれない。
「本当にまじめなチームというのが印象で、まじめすぎて友達のサッカーをやっている」と監督。「右へ蹴るといったら、右へ。左へといえば左へ。最近は、意外性も出てきたのでようやくチームらしくなってきた」。フェイントを交えて相手をだますぐらいの意識がないといけない。勝負の世界なのだから、そこまで勝ちにこだわらないといけない、ということなんだろう。
目をF1に向ければ、シューマッハですら、モナコで1番時計を確認してコース内に車を止めるようなあざとさを見せる。新人・ハミルトンも、予選のときにライバルに対して妨害ぎりぎりのプレッシャーを与えるぐらいのことはする。だから、勝てる。プロの世界の勝負、というところはそこまでするものだ。ルールの範囲内でね。
物足りなさは、もしかすると、そういうところにもあったのかも。ま、TPOがあって、アマチュアだけれど、サッカーのJFLというリーグについては、そこまでやらないと優勝まではできない、ということだろう。
スポーツとどうつきあうのか、という姿勢の問題でもある。これは、FJを降りてから痛烈に感じた。「勝ちたい」と頭では思っていながら、勝てるまで上り詰める覚悟はたぶんなかった。さすがに、その程度の覚悟であのレースは勝てない。今から思えば、どうせやるなら、もっとゆっくり楽しめば良かったのだ。
間瀬の耐久レースは、とことん楽しむためにやっている。勝負も大事だけど、過程が大事。いくら速くても、馬が合わない人と走りたくない。もちろん、トップを目指すのは変わりないけどね。