早い時間に撃沈したはずなのに、朝10時ぐらいまで、虐殺されたかのごとく、うんともすんとも言わない人間が部屋に転がっていた。みんなでのろのろと起き出して、食器を片付ける。鍋は片付けが楽でよろしい。
なぜかあったポップコーンの素を炒ってはじけさせる。缶コーヒーを買ってきてもらい、それが朝食。
廃人状態からなかなか立ち直れない人のNB2を貸してもらえることになった。我がロードスターを不動車にしてから、2週間。そろそろ禁断症状が出てきたので、好意に甘えて3台でドライブに行くことにした。廃人は捨ておく。
シートに座った感じは、やはり同じロードスター。クラッチを踏んで、セルを回すと、ロータリーエンジンのような起動音。BPはかかりが悪い?
ギア比が違うのに少しとまどったものの、剛性の違いが感動的。ビルシュタインの足回りは乗り心地がよい。開幌状態でいつもの山道へ行き、いきなりの7500回転。フラットトルクでモーターのように回転が上がっていく。我がB6では、7000回転を超えると、怪しげな音と振動が発生するのだが、排気音も静かで、心地よいノイズである。ヘアピンカーブで、ブレーキを踏むと、踏みごたえがあまりないのに、がん、と利く。軽く踏んでいるのに、我がロードスターなら、フルブレーキぐらいの領域の減速だった。もう少し、ダイレクトな方が好きかな。
6速ミッションはいつもの山道にぴったり合って、なかなかリズム良く走ることができる。ノーマルタイヤはリアが滑る感じが、よく分かって、あまり緊張しない。ちょっと飛ばすと、ぎゃあぎゃあうるさいぎゅーんとは大違い。
ああ、楽しいと調子に乗って走っていたら、やはりブレーキには負担が掛かっていたみたい。車を降りると、カチカチという音とともにブレーキが焼けたにおいがした(持ち主の某氏ごめんなさい!)。
美ヶ原に向かって登る。標高1900mの武石峠の先で、路面が氷結していた。ロードスターだと、スタッドレスタイヤを履いていてもつらい路面。仕方なく引き返した。気温は氷点下だったらしい。
仲間と別れて、夕方からエンジン製作。バルブリセスを仕上げて、クランクに連結し、オイルポンプ、ウオーターポンプ、リアのオイルシールまで組んだ。オイルパンのパッキンを取る作業に時間を取られる。オイルパンが付いたら、完成も近い。
気が付いたら、ポップコーン以来、メシを喰らうのを忘れていたのであった。宴の後に残ったバランスアップとポテトチップス、ビールにワインで空腹を紛らわす。