午後から激しく仕事をさぼって、工場に出掛けてスーツ姿でシム調整。WAKOSの組み付けペーストがいつの間にかワイシャツに付いてしまった。シミが取れるかしら。
元祖雅号のエンジンを「大人の理由」で普通のエンジンにすることになり、日曜日から作業を始めた。サーキット走行は雅久号があるので、元祖雅号は完全なるツーリング用に。吸気272度、排気288度のカムを、256度のカムに交換する。ほぼノーマルカムになって4連スロットルもいらないので、転がっていたNB6のインマニに交換。アクセルワイヤーが合わなかったので、転がっていたNB8からワイヤーを取りはずし(てもらって)取り替える。
圧縮比が若干高いかな、と思うがくたびれたエンジンで圧縮も抜けているし、Freedomで点火時期をどうとでも調整できるので大丈夫だろうと判断。ハイオクも安くなったし。
同じTODA製のカムで、ベースサークルは同じはずだからぽん付けできるだろうと、シム調整もしないで、バルブタイミング調整もしないで組み込もうと思ったのだが、「それはないだろう」という突っ込みを受けて仕方なく、シックネスゲージを買ってきてスキマを測る。排気側はすべて許容範囲のスキマでびっくり。吸気側は6カ所のスキマが狭くてこれじゃちょっとやばいということになって、マイクロメーターでインナーシムの厚さ測定。測定値を紙に書き出し、入れ替えたりして4つが要調整となった。
ある自動車メーカーのインナーシムがそのまま使えるという情報を持っていたので、品番を伝えて発注してもらったら、「納期は来年2月以降」との回答。仕方がないので、転がっていたインナーシムヘッドのカムを外してシムをもらい、厚さを測って使えそうなものをオイルストーンで削る。
かしかしかしっとオイルストーンで削ってもいっこうに厚みが変わらない。面倒くさい、と5年前はグラインダーで「どぅりゃぁ」と削ったのだが、かなり斜めに削れてしまったのをそのまま組んだ反省があったので、どうしようかとも思ったが、やっぱりオイルストーンは時間がかかりすぎるので、600番のペーパーでがしがし削る。
マイクロメーターで中心のほか、周りの厚さも測って斜めに削れていないかを調べながら慎重に削る。ちょこっと斜めな感じのシムも、削り方で真っ直ぐな感じになる。
がしがしっと削ってこれでよし、とカムをセットしてスキマを測ると、てんでばらばらのスキマになっていた。メーカー在庫が品切れで良かった。測定値を書き写したり、シムをセットしたりするときに間違えたらしい。10本のボルトを外したり付けたりしなくちゃならないから面倒くさい。
再び2つのシムをヤスリで削る。ちゃんと1500番でなめらかにしてからセット。ほんの少しまだ狭い感じのところもあったが、大丈夫でしょうとシム調整終了。
すでに夕方になっていたのであわてて県庁に戻る。何事もなかったかのように仕事を提出して、パソコンに向かってまじめに仕事をしている雰囲気で、こんなくだらない文章を書いていたりして。
オイル食いもあるエンジンなので、どうせならレギュラーでも回るのを1基つくろうかとも考えたが、そこまで無理することもないかと、カムとスロットル交換だけにとどめた。その時間を足回りリフレッシュに回そうかと。あちこち痛んで、今富山にいる間にきちんとしておかないと、捨てるだけになってしまう気がする。次、どこかに飛ばされたら、もしかしたら車遊びができないかもしれないから、今のうちに思いっきりやり尽くしておくのだ。