12月14日

 先週、土日の名古屋行きで気を遣ったのは水温。

 雅久号のエンジンにはサーモスタットが入っていない。レースで走る目的なら基本的にいらないでしょう、と外して最終戦も戦った。冷えすぎるときにはガムテープをラジエーターに張って調節するのだ。

 が、行き帰り自走の雅久号。冬の高速道路では明らかにオーバークールとなってしまう。けっこうな面積をふさいであったのだが、高速に乗った途端にぐんぐんと水温が低下。50度を切るぐらいまで冷えてしまうので、あわててサービスエリアに駐車。追加してぺたぺた。再び、走り出すも、あまり変わりない感じで、再びサービスエリアへ。まだ、オーバークール。こんな感じで、サービスエリアごとに止まる感じで間瀬にたどり着いた。帰りは面倒だったから、新聞紙をつっこんでやったらちょうど良かった。

 今回の名古屋行きで、ちょちょいとサーモスタットを入れようかとも思ったのだが、見あたらなかったので、時間もないことだし、おおとろ亭ガレージに転がっていた淡麗の段ボールをつっこんでラジエーターの8割方をふさいで出発。下道区間は調子が良かったのだが、高速道路に乗った途端にぐんぐんと水温が下がっていく。

 なにせ、飛騨清見インターから東海北陸道に乗ると、すぐに標高1000メートル以上を走ることになる。午前中とはいえ、気温は3、4度しかないので、冷えて当たり前。気がつくと、70度台前半まで水温が落ち込んでいた。

 あんまり低い温度で走っていると、気になるのがエンジンの摩耗。温度が低い分、パーツのクリアランスが広がっているわけで、エンジンにとって良い状態とはいえない。レースで走って摩耗していく分には別にいいのだが、街乗りの状態でエンジンに悪い状態で走るのは精神衛生上良くない。

 かといってサービスエリアに止めてガムテを張るのも面倒なので、4速とか3速で走って80度ぐらいをキープした。ヒーターを付けるとその分、水温が冷えてしまうので、付けないまま、ぶるぶるとふるえながら走る羽目に。

 鈴鹿から引き上げるときに帰りのことも考えて、ほとんどラジエーターをふさぐぐらいの勢いでガムテぺたぺた。平地を走っているときは調子が良かったのだが、標高があがって気温が0度前後に下がったら、やっぱりオーバークール。ラジエーターを風が抜けなくても、ある程度は放熱しちゃうらしい。やっぱりヒーターが使えなくてぶるぶるふるえながら富山に戻る。

 で、木曜日は名古屋の本社で会議があったので、朝からデミオで出発。今度は水温の心配もなく、ヒーターでぬくぬくと移動できるはず。

 が、様子がおかしい。国道41号を走っている状態で、純正水温計の針の位置がちょっと下気味。高速に乗ったら、ほとんど始動直後の場所まで下がってしまった。ヒーターを入れても冷たい風が。どうも、サーモスタットが固着しちゃったらしい。

 行きはまだ気温が高かったので気にならなかったのだが、今朝帰ってきたとき、飛騨清見周辺は雪。サーモスタットも決定的に壊れたみたいで、水温計は一番下を指したまま動かない。ヒーターを付けても冷風が出るのみ。ぶるぶるふるえながら富山に戻る。

 まさか、デミオでも同じ目に遭うとは思わなかった。