12月9日

 朝、東郷町の魚屋さん宅に寄って、伊勢湾岸道、東名阪で鈴鹿入り。

 午前11時からF4の日本一決定戦を観戦。サーキット単位だと台数が少ないけれど日本一決定戦なので22台のエントリー。ずらりとグリッドに並ぶ光景はなかなか壮観。

 F4のスタート直後に虹がかかっていた。虹がかかる、ということは向こうは天気がちょっと悪いわけで、西コース方面に雨がぱらついているかもしれない、ということでもある。天気が崩れないことを祈る。

 FJのスタートは午後3時。それまではほかのレースを見たりしてひたすら待ち時間。レース屋さんからいろいろ情報を仕入れる。

 FJ1600はスバルEA71エンジンの在庫が尽きてしまったので、フィット1500ccのエンジンを使ったスーパーFJに切り替わる。今は、両方ともレースが開催されていて、スーパーFJは11台が出走していた。来年は、さらに増えるに違いない。FJ1600は残念ながら正式な選手権としては来年いっぱいで幕を閉じると思われる。レースの開催はその後もあるかもしれないとのこと。

 いま、FJ1600は中古価格50〜70万で手に入るみたい。「おまえも走るか」と誘われるが、さすがに今の仕事をこなしつつ、富山から鈴鹿まで往復してレースはできないので、断る。仕事も大事だし。以前なら、1台200万前後だったので、来年1年ならレースがある今が本当の意味で底値かもしれない。興味がある人がいたらレース屋さんを紹介します。伊藤大輔がマカオで3位になったときにメンテした人。

 そのマカオの笑えない話を聞いた。表彰台ということでお祝いのパーティーがホテルを貸し切って開催された。レース屋さんも「マカオで成績を残すということはこういうことか」と、葉巻とかも吸っちゃって、どんちゃん騒ぎの翌日、ホテルをチェックアウトしようとしたら、費用請求が。「おれが払うのか」と目が点になったという。他の人はもう帰っちゃって、だれもいない。250万円をかぶったという。おそろしや。ちなみに葉巻は1本2万円だったそうな。

 他人にスリップを使わせたのに自分は使えなかったDさんは不本意の予選。グリッド上で魚屋さんが「表彰台上がったら伊勢エビだぞ!」と気っぷの良い約束をしていた。たぶん、集中力10%アップぐらいの効果はあったに違いない。

 レースはといえば、スタート直後から1台1台と抜いてナイスレースを展開していったDさんだったが、中盤になってタイヤのたれか、徐々に先頭グループから離れてしまう。6位までの先頭グループはスリップを駆使して団子になっていったのに対し、そこに加われなかったDさんはやや置いていかれる形になった。で、8位。本人にとっては不本意な結果とはいえ、僕から見るとやっぱり立派。予選にしても決勝にしても、いかに他車との間合いを取って、スリップストリームを有効に使うか、使われないようにするか、その駆け引きの重要性がとってもわかったおもしろいレースでした。

 魚屋さんを送って、実家に戻り、すぐ帰ることに。NEOVAはきっぱなしの雅久号で雪に降られたら大変なことになってしまう。飛騨清見から飛騨市方面へ抜ける卯の花街道で雪に降られたものの、融雪剤のおかげで路面はウエット状態だった。もう2時間遅かったら、もしかすると雪が路面を覆っていたかも。