鈴鹿サーキットでレースに参戦する人から誘われたので、土日の2日間、遊びに行ってきた。僕が行ったところで写真を撮るぐらいしかできないんだけれど。ピット内に入ることができるパスをもらえると言うことなので、もう興奮状態。
土曜日は、朝から大雨の中、鈴鹿に向かう。サーキット入り口に車を止め、参戦する人にパスを持ってきてもらって入場。そういえば、一昨年にF1見に来たときに歩いたなあ、という場所を抜けて、ピット方面へ。
待機場所になったのは、ピットの一番端っこ。後でフェラーリの使っている場所だということを知る。おお、あのミハエルシューマッハが使っている場所か! すげえ、同じ場所で同じモニターを見ていたのか! ここにフェラーリが置いてあったのか! と叫んで暴れていたら、いや、たぶんそこはバリチェロだ、ルーベンスだ、と冷や水を浴びせかけられた。いや、バリチェロもなかなかいかしているんだけれど。
この土日は今年の鈴鹿クラブマンレース最終戦だった。さまざまなカテゴリーのレースが同じ日にあるのでなかなか楽しい。が、観客はまばらで、カテゴリーによっては参加台数が極端に少なくて、レース業界の厳しい状況が肌に伝わってきた。やはり、景気が悪い。
RSやネオヒストリック、F4のレーシングカーがいい音で走ってゆく。FFチャレンジやシビックレースのシビックの速さにはただただびっくりする。マシンの車高が高いので巨大な物体に見える。それが冗談みたいな速度で走り抜けていく。35台ぐらい参戦しており、それが一気にずらずらと走り抜けていくから、ど迫力である。ものすごい爆音に違いないのだが、鈴鹿のような場所では普通に聞こえるから不思議だ。間近で体験すると、自分の車も「いい音」にしたくなってくる。やっちゃったら、家に帰れなくなるけど。
FJ1600が格好良かった。マシンの形がカッコイイかどうかは別にして、本物の勝負の世界がある。スバルの水平対抗1600ccに、細めのタイヤ、走っているだけで折れそうなサスペンションのアームなどなど。レギュレーション内で妥協なく車を仕上げて腕を競うことができる、身近な勝負の世界だ。参戦したい! と思うのだが、いくら身近とはいえ、マシンが250万円。1年フル参戦して、タイヤ代やメンテナンス、エンジンオーバーホールで250万円。さしあたって500万円は用意する必要があるという。用意できたら走りたい、がしがないサラリーマンには無理な金額である。いや、無理すれば何とかなるかもしれないが、人生をなげうって走るだけの勇気がないだけかもしれない。自分が遅いのは分かっているのだけれど、最後尾でもいいから、あんな世界に身を置いてみたい。
レース屋さんにも連れて行ってもらった。大将にお話を聞いたのだが、なんだかレベルが高すぎてちょこっとも理解できない話ばかりだった。分かったことは、速く走るためにはやはりブレーキングができなければならない、ということと、イメージトレーニングが大切だ、ということ。さらに、やっぱりサーキットに足を運び、実際走っている車を見ることの重要性、ぐらい。
この2日間で、レースの世界というものをちょこっとかいま見た気がする。レースしたいぞ!