大阪の某氏と伊勢へ。牡蠣を喰らうツーリングなのである。
待ち合わせは、名阪国道の関インターにあるドライブイン。朝9時に集まり、まずはルートを検討する。いい加減なツーリングだ。
僕「高速で言っちゃえば時間を稼げるよ!」 某氏「それでは味気なさすぎますよ」
怒られてしまって、下道で伊勢を目指すことに。
地図を見ると「広域農道」の文字を発見した。広域農道とは、農水省が農業振興のため、畑から高速道路や幹線道路へのアクセスをよくしよう、という目的で税金を無駄遣いして造った道路である。ようするに、野菜を満載したトラックがスムーズに消費地へ行けるよう、という論理で造ってあるのである。
大型トラックがいいペースで走るためには。道はなるべくまっすぐでなければならない。しかし、便利が良い平野部はすでに住宅地などほかの目的で使われているから、新しい道路は山裾のへんぴなところを通すのである。どうなるか、というと、道をまっすぐ通すために膨大なお金を費やして山を削るのである。谷があれば橋をかける。そうして、大量のお金を投資して造ったまっすぐな道路にはあまりトラックが走っていない。笑えない現実である。
でも、ロードスターで走るにはなかなか気持ちがよいので、あまり文句は言わないでおこう。とにかく、グリーン道路と呼ばれる農道を走って南下し、次にダムサイトを走る県道を通ったら、車がすれ違えるかどうか、というぐらいのへんぴな峠道であった。
素直に国道23号を走って行った方が近かったのであろうが、トラックばっかりでまっすぐな道を走っても、ツーリング気分になれないので、わざわざおかしな道ばかりを選んだ。それでもなかなか良いツーリング気分で伊勢に入った。
パールロードへ。メーンイベントの乗り比べである。大ショックを受けた。