11月28日

 チームT.O.R.F.の打ち上げ。「いろいろ選んでいる時間があまりなかったから」と言う魚屋さんが送ってくれたのはフグ。しかも8匹いつもありがとうございます!

フグ8匹いつもありがとうございます!

 富山県内ではいまフグは微妙な立場だ。先日、県西部のすし屋でフグを出したら毒にやられて、2人が意識不明の重体になったというニュースがあった。大都会だと、そんなニュースは1度流れたら終わりなのだけれど、地方にとっては格好なニュースなわけで、思い出したようにフグネタがニュースで流れる。たぶん、富山県内の今シーズンのフグ消費量は、昨年を大きく下回るだろう。

 そんな危険なフグを! と思うかもしれないけれど、魚屋さんが送ってくれたのは、プロが剥いて無毒化したもの。身と皮と、アラみたいな部分に分かれていて、箱に入って、キット化してあるのだ。素人でもばつんばつんと適当に切って鍋にぶち込めばおいしいフグ鍋のできあがり。

 フグと言えば、向こう側が見えるぐらいに切った刺身「てっさ」を思い浮かべる人が多いと思う。あれってけちけちして切っているわけじゃなくて、フグの身があまりにも弾力があるというか、かみ切れないので薄く切ってあるのだ。普通の包丁ではなかなか身に刃が入っていかないので、道具もない素人では薄く切るのにすごく苦労するのだが、やはりてっさも食べたい人がいるでしょう、と一部をスライスする。

 滅茶苦茶だしが出るフグは、水炊きにしてポン酢で食べて、その後に雑炊を作ると昇天できるのだが、何せ8匹もあるから別のおいしさ追求!ということで、キムチ鍋を作ってみた。あとは唐揚げ。皮を湯引きして細切りして大根下ろしにポン酢でも。

 あ、間違った量のカニもあった。

 一連の作業は、なぜか主催者2人が主に担当する。だって、フグなんて普通さわれないからね。手伝って、って言ってもなかなかできるもんじゃない。僕がちゃんと調理できるのか、といえば、適当にやっているだけなのだけれど。食材を調達した人が責任を持って調理もするってことだ。

 で、毎回の宴会で飲み過ぎて暴れて意識を失って大いびきで大迷惑を掛ける、といういつもの反省を踏まえて、この日はちゃんとコントロールして飲もうかと思っていたのだが、祝杯だということで年甲斐もなく一気飲みをしたら、直後から記憶が怪しくなり、子どもたちと暴れて意識を失い、深夜になって保護者に連れて帰ってもらった。