11月20日

 今年の耐久レースも終わり、車関係は春まで一段落した感じ。ま、隙を見て間瀬に走りに行くかもしれないが、レースに向けた緊張感がなくなった、という意味では平穏な日々となった。今から振り返ると、仕事もやって車づくりもやっていたわけで、削っていたのは力を抜いている時間。人間、いっぱいいっぱい動いていると、やっぱり疲れるもんだと、最近実感した。あ、年取っただけか。

 仕事もちゃんとせねばなるまい、とこれまでの流しモードから、きっちりモードに切り替える。困ったことは、流しモードなのに「がんばっているな」と言われるぐらいの甘い職場だということか。

 で、きっちりやろうと決意をすると、気になるのが仕事場の汚さ。これがやる気をスポイルする元凶だ。いや、やる気のなさが、汚さの放置につながっているとも言える。

 この前は本棚を片付けた。その次に手を付けたのが、宿直室の風呂。月に5、6回は職場に泊まらなくてはならないのに、汚くてだれも使っていない。

 なぜか風呂桶の中にどろどろに汚れた洗面器とひげそりが放置されていて、カビまみれになっている。なによりも、シャンプーだとかリンスだとかの空き容器が使ったままで放置さえている。いつから汚くなって使われなくなったかは知らないが、こんな状態で放置されていることに閉口する。

 置いてあった風呂洗剤とスポンジを使ってごしごしと。集中してやれば、ものの20分で使えるぐらいまではきれいになる。

 洗面台。こちらも、洗顔料とかの空き容器が大量に放置。使った人が普通、捨てるものでしょう。中身が入っていようが、ゴミ袋に片っ端から放り込んですっきり。拭き掃除して、ようやく普通になった。

 日を改めて、次は問題の当直室に手を付ける。コミックやら漫画雑誌やらが大量に床に散らばっている状態。雑誌類はしばって捨てて、コミック類はカラーボックスに並べる。これだけで見違えるようにきれいに。あちこちの引き出しを開けてゴミを捨てていたら、10年前のエロ本が出てきた。雑誌とともにからげてさようなら。

 掃除機をかけようとしたら、ゴミが満タンでまったく吸わなかった。ホームセンターに行き、掃除機用のゴミパックを買ってきて、ついでにテレビアンテナの部品を買ってきて、ただ置いてあるだけだったテレビを映るように。リモコンがないので、携帯のリモコン機能を利用して、チャンネルを合わせる。あちこち拭き掃除もして、ようやくまともな部屋に。2時間もあれば、完了する。

 本来は庶務のおばちゃんがやることなのだが、やる気がなくて放置。うちの会社はそんな人でも見放さないから始末に負えない。後輩たちは「俺がやることじゃねえよ」と同じく放置。一人一人が気をつけていれば、そんなにどろどろにはならないのだが、空き容器を放置したり、雑誌を読み散らしたりしたのだから、やる気のない庶務のおばちゃんと同罪なのである。ま、この10年ぐらいの積もり積もった汚れなので、だれがいけない、とかそういう問題ではないのだが、仕事場がまともでないとやっぱり、日ごろの仕事もまともじゃなくなってくる気がする。少なくとも、富山に来て僕はそう思ったので、まずは現状を変えるところから。決して、きれい好きじゃないよ。デミオの中身を見れば分かる。

 2年目の後輩が感じるところがあったらしく、順番がぐちゃぐちゃになっていたスクラップブックを並べ直してナンバリングをして整頓していた。年末に大掃除でもして、職場環境ぐらいはまともにしたい。