11月20日

 バリバリバリ、とものすごい騒音がエンジンから響き渡った。強烈ノッキングである。ヘッド裏側のメクラキャップをいじった際、クランク角センサーを外したのだが、マーキングもせずに、えい、っといい加減に付けてしまったのでかなり点火時期が進んでしまったらしい。アクセル開度20%ぐらいで盛大な音がこだました。いくら進んでいたとしても最大10度ぐらいだから、ノーマルエンジン+ECUであればそこまでの音が出るほどの異常な進角じゃない。高圧縮ユニットであることを改めて実感した。素人がいい加減につくったエンジンだから、実圧縮出てない、と勝手に思いこんでいたので、新鮮な驚きである。

 アクセル開度20%程度までならノッキングがでないのだから、逆に言えばそこまでの領域はもうちょっと進めることができる、ということでもある。空ぶかしのレスポンスも明らかに良いから、要見直しである。アイドリングも850回転から1100回転ぐらいに上がり、負圧が270mmHgから300mmHgへと上がった。が、非常に危なげな回り方である。なにしろ、idleしていれば良いのだから、がんばってもらったって困る。どろっどろっどろっと、かろうじて回っているぐらいがちょうど良いのだ。

 とりあえず、ノッキングばりばりエンジンでは困るので、点火時期を調整する。わざわざタイミングライトを取り出すのは面倒なので、アイドリングの音で判断。こんなもんだろう、と調整した。少し走ってみたが、7、8度ぐらいのちょっと遅くしすぎた感じである。微調整はタイミングライトでやるしかない。