馬鹿は風邪をひかないと信じていた。だから、ハードば車馬鹿である僕は、風邪なんてまったく無縁だと思っていた。昨日、夕方から何となく頭が痛く、体がだるかったのも、隣の人がヘビースモークしてその煙を大量に受動喫煙してしまったからだろう、と考えていた。僕は嫌煙な人である。
ところが、それにしてはどうも調子が悪い。なぜか、明け方、顔面から奥歯にかけて痛くなって目が覚めた。どうも、風邪が悪さをして、痛みを引き起こしているらしかった。考えを改めた。いくら馬鹿でも、風邪をひくときはひくのだ。
2日連続で大遅刻する腹を決めて、風邪薬とユンケルを飲み、再び寝床で横になる。1時間もしたら、薬が効いたのか体が楽になったので、スーツに着替えて昨日に続きロードスターで出勤である。
こんなときに限って仕事が山積しているもので、風邪だから早退する、という甘っちょろいことを言っていられる状況ではないのである。会議2つをこなし、黙々と作業を続け、午後9時すぎ、一段落したので帰宅する。1日がとっても長く感じた。
明日は朝4時半に起きて市場に行かなければならない。どうするんだ、睡眠を取らなければ、風邪なんて治らないに決まっている。
だったら、こんな馬鹿げた文章なんて書かずに寝てしまえばいいんだ、ということに今、気が付いた。