仕事場の人のレガシーを運転した。ツインターボで280馬力のやつ。
まず、クラッチが重い。さすが大パワーとそれなりの車重を受け止めているだけある。渋滞だと滅入りそうなくらい重い。踏み込んで、シフトレバーを1速へ。操作するだけで楽しくなってくるロードスターのシフトと比べるまでもない。おもむろに、アクセルを踏むと、極めて普通に走り出した。ハンドリングはニュートラル付近の反応はあまり良くないが、少し切るとスッと方向が変わる味付け。重い割りにはいい部類に入るのかも。
軽く踏みながら、6000回転ぐらいまで回すと、意外に静かだし、スムーズに回る。同じ4気筒でも直列よりボクサーの方が、フィールはいいかも。街中を普通に走ると、2000回転ちょっとぐらいのトルクが薄い気がする。3000まで回すと、1段目の加給が始まってぐっと加速し出す。もう少し、スムーズな方がいい気がするのだが。
許しを得て、急加速してみる。2速でアクセルを半分以上踏み込む。3000回転ぐらいでトルクがうわっと出て、4000回転をすぎて、トルクカーブは一度谷に落ち込む。再び5500回転近くから2発目のタービンが働き出し、凶暴な加速を始める。ピークは6000を越えたくらい。重いワゴンのボディーがべらぼーな加速をする。いわゆるどっかんターボだ。これはシャレになりません。
どうも2リットルで280馬力という数字にこだわりすぎた味付けな気がする。市販車のしかも、ワゴンにしてはピーキーすぎるのでは。はっきりいって普通の人は高速道路の加速でもない限り、6000回転オーバーまで回すことがないんだから、もう少し下の回転数からトルクを厚く持っていって、谷をなくしたフラットトルクの方がいい気がするのに。雨の日の発進なんて、ちょっと危なくないかしら。こう考える僕の方が間違っているのか。
もしかすると、そういうピーキーなエンジンを好む人向けの車なのかも知れない。乗りやすさなんてクソ喰らえ、男は凶暴ピークパワー! とメーカーが考えていたとしたら、スバルもすごいメーカーだ。そういう考えなら、激しく同意する。
難癖付けているようだけれど、いい車です。