富山の平地にも雪が降った。以前、10月に富山から愛知にロードスターで帰るとき、東海北陸自動車道のトンネルを抜けた途端に銀世界になってかなりびびった経験があるが、平地でこの時期に降るって相当早い。ちらちら降っているぐらいだったら、道路に落ちてすぐに解けるから笑っていられるのだが、午後11時ぐらいに「ざーっ」て感じで降ってきた。
こういうときに限って宿直だったりする。あいにく、デミオのスタッドレスタイヤはこの夏にはきつぶしていて、ちょうど新しいスタッドレスを注文したところだったので、タイヤがない。やばいな、と思っているうちに路面が真っ白になっていったので、これはいけないと工場横に置いてあるロードスター用スタッドレスを取りに行くことにした。ロードスターのノーマルホイールはデミオにぽん付け。
それにしても、外は銀世界。目の前の路面こそ、ぐずぐずに解けてノーマルタイヤでも走れそうな感じだが、大山町の工場はちょこっと標高が高いし山側なので、絶対に雪が多い。ノーマルタイヤで行くのは自殺行為である。
どうしようかと仕事場の駐車場に置いてあるタイヤを物色。職場のみんなが、冬用タイヤを保管してあるのだ。
4穴のホイールについたスタッドレスを発見。PCDも100っぽい。13インチホイールはデミオと同じだが、155の80タイヤだからちょこっとサイズが違う。それでも付けば走れると、デミオの車載ジャッキと貧弱な車載ホイールレンチを使って交換してみたら、見事に付いた。ちょっとお借りします。
空気圧が1キロぐらいしか入っていない感じだったけれど、ちゃちゃっと4本取り替えて、とにかく走れるようになったので雪道へ。けっこうグリップして問題なく雪道を走れる。ノーマルタイヤでのろのろ走っている車たちをぶち抜いて工場にたどり着き、自分のロードスタースタッドレスを積んで再び戻ってくる。
で、またタイヤ交換。借りたスタッドレスはこっそり元の場所に置いて、自前のスタッドレスに履き替えた。
NA6CEの5.5Jノーマルホイールに、175/65R14のスタッドレスタイヤ。デミオに付けてみて、ぐずぐずの雪道を走ったら、ノーマルタイヤを履いてウエット路面を走るよりもグリップ感がある…。
雪よ、じゃんじゃん降ったって、何かあれば現場に行けるぜ!と準備万端になった途端、降り方が弱くなって路面が黒々してきた。