11月11日

 土曜日、おおとろ亭にて、耐久レース1年間お疲れ様の打ち上げがあった。いつもごはんを作ってくれているお姉さんがいないから、「野郎どもで準備せよ」との指令が。パスタを作るべく、道具と材料を持って乗り込んでいったのである。

 自分でも驚いているのだが、1年ぐらい前から、料理を作るのが好きなことに気がついた。家にはなぜか、道具一通りと立派な食器棚があったりするので、料理し放題。前任地では、夜に仕事場でご飯を作って後輩に食べさせたり。イタリアンが好きなので、いろいろ研究して、自分でも「うまいなあ」と感心するぐらいのパスタを作れるようになった。

 ま、独り身男が、自分の部屋でおいしい料理を一人前だけ作って独りで食べている姿って端から見たら悲劇的に寂しいと指摘されるかもしれないが、ここではひとまず置いておく。

 とりあえず、みんなのおなかを簡単に満たすことができる料理ということで、鍋を作ることに。ちゃんこ鍋の素を始め、白菜や豆腐、鶏肉などなど、ほとんどの食材はおおとろ亭にあるというので、やることと言えば野菜をざくざく切ることぐらい。手作りのカレーとナンを持ち込んだ人もいて、だいたいみんなのおなかがいっぱいになった。ワインを飲む人がいたので、こってりカルボナーラを作る。チーズだけ良いものを買えば、あとは簡単。

 夕方から始まった宴会は日付が変わるまで続き、その間ビールをがぶ飲みしていたので、やっぱり翌日まで残った。

 日曜日のまったりとした午前中を過ごし、お昼ご飯でパスタを作ることに。前日仕込んでおいたトマトソースを使ってペンネをゆでる。いつも一人前しか作らないから、4人前ぐらいあるソースにどれぐらいのオリーブオイルを使えば良いのかがいまいち分からない。いや、単純に量を4倍にすれば良いのだが、にぶい頭の回転だと、そんな簡単なこともなかなかできない。

 4人前ではまったく足りなさそうだったので、オイルサーディン缶詰を使うイワシオイルパスタと、再びカルボナーラもちゃちゃっと作る。カルボナーラは卵が足りなくてチーズの塩っ気が強く出てしまってちょっと失敗気味だったが、どのパスタもけっこう好評で満足。

 休みなのだが、仕事に行かねばならないことに気づいて、片付けもそこそこにそそくさとおおとろ亭を後にした。