なぜか名古屋コーチンを育てているところへ行った。岩倉市というところである。
名古屋コーチンとはニワトリの地鶏の名前である。名古屋と付くからにはやはり名古屋周辺が発祥の地なんだろう。
2畳ばかりの広さのケージに、10数羽がひしめいていた。それが、数十並んでいるから、数百羽が飼われているのか。ブロイラーのような白色でなく、茶色で精悍な体と顔つきをしている。ここの養鶏場の特徴は、注文が入ってから精肉することである。普通は、ある程度まとまった数の鶏を、つぶして肉を冷凍することが多いのだそう。注文してから精肉するので、新鮮に決まっている。お肉は刺身で食べることができる。
えさもきちんと気を配っていて、時には野菜なんかもやっているという。注文が入ってからつぶしていては大きな商いはできない。卵をふ化させて雛を売るのがもともとの商売で、こだわりの肉を食べてもらうために採算度外視で育てているらしい。それでも、100gで330円と言うから鶏肉としては破格値だ。
ケージの中に転がっている卵を大小5つばかりもらった。良いえさを食べている名古屋コーチンの卵は黄身の色からして別格だという。これを明日の朝、筑波の走行会の抽選でもらった魚沼産コシヒカリにぶっかけて食べるのだ。
シンプルであるからこそ、贅沢さが際だつ。むふ。