10月4日

 頭が痛い、気分が悪い。

 昨夜、仕事場でビールを飲みながらキノコ鍋を喰らい、物足りなかったので先輩とともに行きつけのショットバーに行った。何を飲んでもどんなつまみでも1つ500円と、とても明朗会計でお値打ち。大量に飲んでも1人5000円も飲めないので、安心して飲んでいられる。

 ここのマスターはとてもいい人で、しょっちゅう2人で来て大量に飲んで帰っていくので、懐具合を心配したのだろう。先輩はストレートのハーパーばかり、かぱかぱ飲んでいるだけだし、先日、「ボトル入れましょうよ」と誘ってきた。マスター曰く「でたらめに飲むんだから…。こっちの方がお得だから、ぜひ入れてくれ」。ショットバーなのに、ボトルキープ。変だが、とても得した気分。

 しかし、先輩はがんとして聞き入れない。「そんなことしてもらわなくても、いい。安く飲ませてもらっているんだし」と。マスターも譲らず、「入れろ」「入れない」の攻防が続く。仕方がないので、先輩が昏睡状態に陥ったところで僕が金を払って、ハーパーをキープすることにした。後で「キープしたのか」と怒られてしまったけれど。

 昨日は、キープしたお酒をメインに飲むことにした。他のバーボンも試しながら、仕事のことなどで語り合う。ストレート用のおちょこのような小さなグラスをいったい何杯空けたことだろう。来たときには満員だった店内がいつしか、2人だけになっていた。

 気が付いたらハーパーが空っぽ。15年もののバーボンを再びキープ。

 でたらめ、と言われても仕方がないか…。