朝、人に会うため、なぜかアルプス公園というところに行った。松本市中心部から北西に位置する、小高い丘の上の公園である。
ここは、春になると、大量に植えられた桜が美しい場所。あまりにも大量にありすぎて、ちょっと不自然な、少し下品な感じも受けないこともないけれど、松本城と並んで、松本の桜の名所である。しかも、小高い丘の上にあるから、松本城よりも1週間ぐらい満開の時期がずれる。疲れたときに行って、リフレッシュするにはちょうどいい場所。
公園は、紅葉が真っ盛り。3年いながら、紅葉の美しさに目を奪われたことはなかったが、改めて秋の色づきもいいものだな、と感心した。
会おうと思っていた人がいなかったので、公園行きは空振り。街中に下りてきて、ジムニーで松本城の近くを通り、再びはっとした。赤く色づいたソメイヨシノが目に飛び込んできた。秋のきれいさはどこか、寂しさもあり、なにか年寄りくささもあって、これまであまり気にしていなかった。松本は秋の季節も、いい。
そう思うようになった自分は、やはり昔よりも歳を取っているのかしら。