6月半ばから履いていたタイヤ「ぎゅーん」(TOYO)のおいしいところが終わりかけている。
一番、分かりやすいのがハンドルの重さ。パワステを捨てちゃったので、減り具合が直接重さとなって伝わってくる。RE711からぎゅーんに替えたとき、パワステを再び付けたかのように軽くなった。新しいタイヤにすれば、パワステが付いていても軽く感じるのだから、重ステの場合、劇的に変化する。最近、妙に重くなったなと思っていたが、タイヤの減りが原因だろう。
今のところ、スポーツ走行ではそれほどグリップの変化を感じない(下手だから、鈍いのかも知れない)けれど、日曜日に雨の中央道を走って、危ない思いをした。わだちを踏んでしまうと、突然、ハンドルが利かなくなる。重ステだとまったく手応えがなくなるので、タイヤが浮きかけた微妙な変化が分かる。冷や冷やしながら走った。
スリップサインを見ると、あと1ミリちょっとの寿命か。12月半ばになれば、スタッドレスタイヤのシーズンとなるので、実際に付け替えるのは来シーズン、3月末ぐらいとなる。お金を貯めておかなければ。
RE711と比べて、そのグリップ力の弱さに最初びっくりしたけれど、最近では当たり前になったためか、それほど気にならない。それどころか、いつもの山道では、RE711を履いていたときよりも、速く走っているような気がする。もちろん、エンジンのパワーが上がっていることは差し引いての話。
あくまで「気のせい」かもしれないけれど、グリップの弱いタイヤに変わって走り方が変わった。RE711を履いていたときは、今よりももちろんコーナーへの進入が速い。そして、同じコーナーではまんべんなく、クリップについて、コーナーの出口まで、同じタイヤの負荷で走っていた気がする。
これがぎゅーんでは、RE711に比べて突っ込むことができないから、進入でかなり減速している。しかし、鼻先の方向を変え、クリップに付き、出口に向かう段階で、アクセルを全開にできる。RE711を履いていたときは、クリップの時点での速度は速いかもしれないけれど、出口で姿勢が安定するまでアクセルを踏めない。結局、立ち上がりに差が出て、その後のスピードの伸びが違う。
走り方が変わったのは、7月に富山県某所である方からレクチャーしてもらったことも大きい。ちょうどタイヤを替えた直後だったため、それまでの走り方をすると危険だったことも幸いした。ひょっとすると、ぎゅーんを履いてからは「立ち上がり重視」というのかも知れない。以前の走り方だと、コーナー中にタイヤを一杯一杯使っているので、もし何か障害物があったり、少し失敗してアンダーステアや強オーバーを出してしまうと、事故となる可能性が大きい。RE711はグリップ力が高いから、タイヤ任せに、少し危険な走り方をしても、ごまかすことができたし、「これが一番速い」と勘違いしていた。
タイヤの減り方も、特性の差かもしれないが、RE711が内側が片減りしていたのに対し、ぎゅーんはきれいに減っている。サーキット走行でショルダー部が少し多く減ったのが気になるくらい。
走り方の差で、スピードに違いがでるのはこのごろ、何となく分かってきた。しかし、「まだ車の乗せられている」状態。車のすべてをコントロール下に置けるまでには至っていない。
まだまだ、だな。