今日は、大阪行った後、東京へ行って2件仕事をするという無茶なスケジュールだったのだが、大阪の予定がつぶれたので、ずいぶんと楽になった。いつも通りの時間に出社し、仕事しているふりしながらネットをチェック。12時ごろおもむろに仕事場を抜け出して、名古屋駅へ。のぞみに乗って東京へ。
午後3時、皇居半蔵門西で仕事だったので、東京駅から皇居をはさんで反対側であるなら、歩いて行くことにした。大手町から地下鉄半蔵門線で数駅なのだが、さすがに地下鉄も皇居下を走ることはできないらしく、武道館の北を通って遠回りしている。大手町まで歩く手間もあるし、階段を上り下りする手間もあるし、それなら歩いて行った方が早いじゃない、と思った。武道館あたりから東京駅までは歩いたことがあるので、今回は反対側から見てみよう、という考えもあった。
丸の内南口から真西に歩き、明治生命館前を歩いて、皇居前広場を抜け、二重橋前へ。内堀通りを歩くと国道1号にぶち当たる。ああ、この1号が名古屋まで繋がっているんだと思うと感慨深い。1号沿いに歩くと堀の向かい側にあるのが日比谷公園だというのが、今日知った。日比谷公園の南側なら何回か行ったことがあるけれど、北側は皇居に接していたのか。そのまま歩いていくと、霞ヶ関。日本の官僚の巣窟、すなわち行政権の中枢である。次は桜田門にさしかかる。警視庁。皇居の守りは完ぺき、ということか。
堀沿いに歩くと、前に国会議事堂が見えてくる。日本の政治、立法権の中枢である。そのまま歩くと、国道20号。おお、塩尻まで通じている道じゃないですか。
次に見えたのが最高裁判所。おお、日本の三権の中枢は皇居沿いにあったのか。初めて知った事実にちょっと新鮮な感覚を覚えた。三権分立はお互いの権力の乱用を防ぐ仕組みなのだが、それが皇居に面してある、という日本は、やっぱり天皇の国なんだなあ、というのが正直な感想。その隣には国立劇場。ここまで来ると、うなるしかない。
で、東京駅から30分ほど歩いてようやく半蔵門へ。警棒をちらつかせている警官が立ってものものしい門の向かいにある建物が用事がある場所である。「東条インペリアルパレス」という微妙な名前のホテル。
ちゃきちゃきと仕事を終えてタクシーを拾い、神楽坂へ。1時間ほど仕事をして午後6時すぎ、飯田橋から東京、新幹線で名古屋へととんぼ返りした。