10月26日

 大量に飲んだビールがまだ残っていたものの、8時には起きだして作業を続行。憎きナットを外して、車が動くようにしなくてはならない。

 最初に、ナットの破壊を試みる。ナットを割る工具をかけて、電動インパクトでがちんがちんとボルトを締め込んでいく。10発ぐらいがちんがちんしたら「バキッ」という音とともに、工具が壊れた。アストロの兄ちゃんの言うとおりであった。1100円が無駄。ステンレスナットにちょっと溝を掘っただけという結末。

 完全に頭に来たので、もう少し高くジャッキアップして隙間を広くし、ブレーカーバーでボルトを固定し、反対側のナットに買ったばかりのTONEのストレートメガネをかける。「ほげ」っと意味不明のかけ声とともにフルパワーをかけたら、ちょっと回った。いや、ナットが回ったわけではなく、ボルトがねじれたのである。17mmのものだから、かなり固い。

 姿勢を変えて、もう一度、「うが」っとフルパワーをかけると「ばきん」という音とともに、某排気系パーツが落ちてきた。そう、ボルトがねじ切れたのである。ようやく純正排気系パーツを取り付けることができた。もちろん、忘れずにスレッドコンパウンドを塗ったことは言うまでもない。

教訓:排気回りにステンレスのボルト&ナットは使わない。

教訓:排気回りにステンレスのボルト&ナットは使わない。

 もう一つやらねばならない作業があった。4連スロットルにすると、ブレーキのPバルブが、一番奥の気筒のファンネルと干渉するのである。ファンネルはぎりぎり付くのだけれど、ファンネルにかぶせるスポンジフィルターがうまく付かず、いびつな形でしか付かないものだから、変な負圧がかかるらしい。ようするに、ファンネルソックスをエンジンが吸い込んでしまいそうになる。吸い込んでしまうとどうなるか、と言えば、スロットルにスポンジが噛み込んで、スロットルが開いたままとなり、減速したいのに加速してしまうという、非常に危ない状態になるのだ。筑波決戦でも「危ない」と指摘されたのだが、ファンネルを外さないといじることができないから、だましだまし使っていた。もちろん、走行のたびに注意はしていた。

 今回、問題のファンネルソックスを外してみたら、やっぱり吸い込みかけていて、接着剤の部分が破れていた。1気筒がふさがれた状態でよくあのパワーが出ていたものだ。こうなると放置するわけにも行かず、マスターシリンダーの配管を動かすことにしたのである。

 Pバルブを固定するブラケットを取り外す。そして、ブレーキ回りの配管だから慎重に取り回しを考えて移設、、、、というわけではなく、Pバルブをつかんで「ぎゅ」っとハンドパワー(くそ力)を加えて、強引に配管を曲げただけ。宙ぶらりんだと怖いので再びブラケットを使って固定して置いた。ブラケットの外側に固定されていたPバルブが、内側に固定された形。ボルトを締めるのに苦労した。ファンネルソックスは破れた場所を接着剤で直して再利用。

 ついでに低くしてある車高を上げる。そこまでやって正午を回ったぐらい。メシを喰らって天気も良いことだし、ドライブに行くことにする。

 瀬戸方面から藤岡、瑞浪へ抜けて、サーキットを見学、そのまま丸山ダムに下りて、八百津。山を登っていき、ロードスターがやっと通れるぐらいの杉林の暗い県道を白川へ。白川から恵那。国道363号から旭に抜け、再び藤岡、瀬戸と戻った。走行距離200キロぐらい。12k10kのバネだと瀬戸の悪い道ではちょっとはねて危ないかも。ブレーキはちゃんと利いた。