10月21日

 走行会は無事終わったらしい。「らしい」というのは、最後までいられず、仕事に向かったからである。

 主催者側の立場として走行会で大事なのは、参加者に事前に示した時間だけ、思う存分走ってもらうことだ。そのためには、コースインの時間やチェッカーの時間をコントロールする要員が必要になる。なので、お手伝いではもっぱら、時計をにらんで場内アナウンスを担当した。

 走行会の運営の傍ら、スキを見て走る。まずは、ブレーキパッドを新調した雅久号。高価なレーシングパッドで効き過ぎの感じであったのだが、おわらサーキットでは若干走りにくいけれど、間瀬ではなんとかなりそうな感じのフィーリング。んが、タイムはやっぱり1秒をどこかに忘れているようで、鳴かず飛ばずで、再び涙目になったのであった。

 1番の懸案は、TORF準デモカーのセッティング。NB2エンジンを積んで、純正のインマニが手に入らなかったから4連スロットルを取り付けた、という仕様のエンジンのセッティングをしたのだが、ナンバーがない車なので工場で空ぶかしだけをして、元祖雅号の4スロのセッティングのデータを参考に、実走もなくかなり脳内チューンなセッティングを施した。

 NB2のエンジンなのだけれど、NB1用のFreedomで回さなければならないという状況でセッティングをした。本来ならば、インテーク側のカムが動いてぐいぐいとバルタイを変えるのだけれど、コンピューターが非対応なので、固定バルタイのままのエンジン。遅いか早いかよく分からない仕様で不本意なのだが、セッティングのためには分かりやすい状態でセッティングを取ることができた。

 で、走ってみた本人にフィーリングを聞いたところ「問題ない」とのこと。ハーフスロットルのときとかに、薄くてがくがくしないかと心配していたのだが、問題がないという。セッティングした本人が信じられないので、乗せてもらうことに。

 人の車なので軽く流すだけ。いろいろ試して走ってみたけれど、本当に問題がなかった。素晴らしき、脳内チューン。数万キロも走ってセッティングをしてきた経験が生きたと言えよう。ま、サーキット限定の車だからそれだけ詰めたセッティングが必要になる領域も少ないんだけれど。

 で、ネタを持ち込んだお昼。今年はこれだ。

 うなぎの蒲焼き10キロ。ネタみたいなあまりの量に、さすがに余るかな、と思ったら好評を博してほぼなくなってしまった。