6月13日付の日常で書いたおっちゃんから頼まれごとがあったので、夕方、長久手町某所へ向かう。
なんと、勉強会の講師をしてくれ、というのである。僕のような若造がなにを話したらよいのか、皆目見当もつかなかったが、飲みながらいろんな人のお話を聞き、あれこれ語らうという趣旨の集まりだったので、引き受けていた。何よりも、このおっちゃんに「頼むわ」と言われると、断れない雰囲気となってしまうのである。
悲しいサラリーマンのしかも若造ということであれば、普通は持っているのは耳だけであり、口は持たない。会社の言うことは聞かねばならないが、口ごたえはできない、ということである。だから、人の前でなんて話すなんて初めてのこと。何を話したらよいのかしら、と思ったものの、あれこれ資料を作って持っていった。
昔の農家風に作った建物で、いろりを囲みながらあれこれ話す。午後7時半からの集まりだったのだが、まったく時間にとらわれずに雑談するうちに午後8時。ビールを飲んで酔っぱらった勢いで、えい、とあれこれしゃべっているうちに、時間が過ぎていき、あっという間に10時になってしまった。
若造が話す、というだけで集まったおじさんおばさんたちは満足だったみたいで、ほっと胸をなで下ろした。