10月16日

 県庁のとある部屋でNHKを見ていたら、佐藤琢磨の特集が。原点の鈴鹿を訪ねるという内容で、レーシングスクールの恩師を訪ねていた。

 当時の面接官の人が出ていて、その人が連れて行きたい、と訪問した場所はたぶん、西コースにあるSRS-Jのガレージ。そこで出迎えたのは、何とFJでお世話になったレース屋さんのM田さん。当時、メンテを担当していたということで、佐藤琢磨が使っていた車を用意して出迎えていた。

 「おまえは常に前に前に向かっていったからな。ぜひ降りることなく、また乗ってほしい」とアドバイスする姿はとってもかっこいい人に見えた。普段会うと普通のおじさんなんだけれど。いや、ガレージやピットにいるとやはりオーラがあるし、コックピットに座っていると絶対的存在になるんだけれどね。そうだとは知っていたけれど、佐藤琢磨に親しげにアドバイスするのを見ていると、やはりすごい人なんだなあと思う。

 そういう人の下で車に乗るチャンスは得たのだが、あっという間に財布がガス欠になってあきらめて今日に至る。間瀬耐久では勝ったけれど、今年3月に乗ったFJはまったく歯が立たずにレーシングスピードにすら持って行けなかった。慣れの問題ではあるけれど、やっていることはこれぐらい隔たりがある。慣れてレースに出るためにはそれなりのマネーと時間が必要なわけで。

 テレビを見ながら2人がすごく遠い世界の人に見えた。