1月6日

 なぜか愛知芸術文化センターに用事があったので出かけてきた。伏見方面から徒歩。栄交差点を過ぎると見えてくるのが、「オアシス21」だ。バスターミナルの地上部分を公園にしてあるのだが、訳の分からないオブジェが上に載っかっている。愛知芸術文化センターとドッキングしていて、一体となって栄の街角を箱もの行政の象徴のような一角にしてしまった。

 オアシスというからには潤いを与えてくれる場所をということで作ったはずなのだが、何度見ても人工物ばかりで殺伐としていて、息苦しさを感じる。なぜ、床がガラス張りの空中庭園を造って、水まで流さなければならないのか。なにより、一角が回りの街並みとまったく連続性がない唐突な場所となってしまっている。

 これを作った人間は名古屋の街にまったく愛着なんてなかったに違いない。設計士は自らの職業的野心をそのまま形にし、コンペでこのデザインを選んだ人は、ただ形が面白いから選んだんだろう。地域への誇りだとか、愛情がまったく感じられない。ちゃんちゃらおかしい。

 芸術文化センターの中でそんなことを考えていたら、地震が起きた。