ビスタが発売されたとか。Windowsのバージョンアップでわくわく楽しみに待ったのはWindows95だけだった。当時、NECのPC9821という日本ローカルのパソコンが主流で、DOS/V版とPC98版がちゃんと別で発売されていた。もう12年も前のことになるのか。発売前のβバージョンを取り寄せて、PC98に入れて、グラフィックカードのWindows3.1のドライバーを強引に動くようにして、遊んでいた。
95以前は、MS-DOSとWindows3.1を必要に応じて使い分けている時代。ゲームはまだまだDOS。Windows3.1でゲームをしたかったら、WinGとかいうライブラリ集をインストールしなければならなかった。そして、インストールしてみたら恐ろしく不安定になった覚えがある。ネットワークにも対応しておらず、インターネットに接続するには、TCP/IPやダイヤラをインストールする必要があった。ブラウザもメモリ使用量を気にしなければならないぐらいの時代で、接続できただけでとってもうれしかったものである。
で、Windows95はこういった問題を一掃してしまった。CD-ROMにホーバーという3Dゲームが付いていて、3D空間をぐりぐり動いて遊んだものである。インターネットもデフォルトで使えるようになったので、ネットが爆発的に普及していった。パソコンを使うことが易しくなり、それまでよりも使い方を広げていったという意味で、Windows95って大きな転換点だったと思う。
Windows98はどうだったっけ。あ、Netscapeを排除するために、IEとOSを統合しちゃったのか。今から思えば意味がないことをしたものだ。アクティブデスクトップなんて、重くて使い物にならなかった覚えがある。FAT32とかで大容量のHDDが使いやすくなったとか、USBを本格的に普及させたという意味では意義があったかもしれない。
で、Windows2000。NTFSとか、ビジネスで鍛えられた堅牢なNTが、ホビーユースにもウイングを広げた。Windows98まで16ビットコードが混在していたが、2000で完全32ビットとなり、近代的なものに。
MEは98の後継か。2000があるのにMEを出した意味が分からない。MEほど評判の悪いWindowsもない気がする。
そして、XP。それまでMEと2000の2系統あったWindowsを1つにまとめたのが大きな意義か。タスクバーとか、ウインドーのデザインが変わって、写真だとか映像だとかを扱う場合に、OSだけでも最小限のことができるようになった気がする。基本的に、Windowsってバージョンアップするたびに、他のソフト会社の仕事を奪っているだけの気がして仕方がない。
ビスタは良く分からない。わざわざ導入する必要性はまったく感じない。何より、要求するハードウエアのスペックがかなり高い。パソコンは文章を書くとか、ネットで発信するとか、絵を描くとか、音楽を演奏するとか、何か目的があって利用する機械にすぎないのだが、パソコンを利用しやすくするためのソフト集なはずのOSを動かすためにパソコンのスペックが求められるっていうのは、本末転倒な気がする。
で、振り返ってみて思うのは、OSなんてWindows2000があれば事足りる気がする。軽いし、堅牢だし。基本的に、いまはDVDが再生できて、できれば3Dグラフィックがぐりぐりと動けば事足りる。それ以上に楽しくて仕方がない「何か」がパソコン上でできるようにならない限り、OSなんて2000のままで良い気がする。
今は、会社から配られたパソコンに入っていたからXPを使っている。で、Windows95はFreedomのコントロールでまだ現役。2000を使っていて支障があることってあるのかしらん?