東京の、非人間的な朝の通勤ラッシュを避けようと、午前7時前には起き出して、そそくさと支度をして、中板橋駅から東武東上線に乗る。少し早くしたとはいえ、やはり列車の中は満員。それでも肩が触れ合うほどではないから、ましなのか。駅員さんに、ぎゅぎゅっと押し込まれるぐらいなら、まだ歩いた方がましである。人として扱ってほしい。
池袋始発の地下鉄丸の内線では座ることができ、快適に移動ができた。国会議事堂前駅に降り立ったのは、予定の2時間前。いくらなんでも早すぎたかな、と思いつつ、すし詰め列車に乗るよりは、出先で待っていた方がまし、と思い直す。マクドナルドの永田町店が少し歩くとあるので、朝マック初体験。たかだか、400円弱払えば、いつまでも気兼ねなくいられるから便利である。
世間から「先生」と呼ばれているものの、ちっとも尊敬されていない種類の人たちが国から与えられている宿舎で仕事だった。入るだけで申込用紙に記入させられ、入り口では金属探知機にかけられる。警官に鞄の中を見せてといわれたので「パソコンだけっす」と開いたら、自分のパンツとシャツも入っていてばつが悪かった。ポケットに入っていたMDウオークマンを取り出して、金属探知機内を通ると、警告音が鳴って引っかかった。ベルトのバックルぐらいしか金属がなかったはず。もしかすると日ごろのハードな車いじりのせいで、体の中に金属類が蓄積してしまっているのかもしれない。やけに丁寧な言葉遣いをする警官から、手持ちの金属探知機で再スキャンされてしまった。
詳しくは書かないが、「先生」たちはやっぱり支持者達の求めに応じて、細々とした雑用をこなさないといけないらしい。さまざまな便宜の取り計らいに、就職の世話なんてのもやっているみたいだから、本来の仕事なんてやっている暇がない人もいるかもしれない。
仕事が終わり、そそくさと永田町を引き上げて、東京駅の八重洲ブックセンターへ。チューニング本2冊を購入してしまった。新幹線で名古屋へ到着したのが午後3時。さすがに疲れた。