1月2日

 午前中、目を覚ましたものの、体中が痛い。特に首、肩、腰。腰が一番ひどい。やはり、なまりきった体でハードな作業をいきなりやると、てきめんに体に出てしまう。整備士さんの苦労がよく分かる。

 昼ごろ起きて、昨日の続きをする。まず、ホームセンターに行き、針金とクーラント。廃油捨て箱を購入。昨日、抜いてあった廃油を処理して、バルタイ設定に取りかかる。

 針金をダイヤルゲージに取り付けて、うまいことカムの隙間からリフターに差し込むのが難しい。調整時間よりも、マグネットベースとダイヤルゲージの取り付けの方に時間がかかっている。

 クランクをクルクルと回し、インテーク側の中心角を測定すると、105度ぐらい。勘で取り付けた割にはいいところへ行っている。これを108度あたりに設定する。

 次は排気カム。測定するも、測定不能なバルタイであった。どうやら、カムプーリーを一山分ずらさなければならない。

 ずらす、と書けば簡単だが、タイミングベルトテンショナーをゆるめて、タイミングベルトを外さなければならない。もたもたやっているうちに、タイミングベルトがゆるんでしまい、インテーク側の位置関係もずれ、最初からかけ直す羽目になった。

 クランクの角度と、2つのカムプーリの位置関係を微妙にずらさないとうまいことベルトは掛からない。慣れればすぐにできるのだが、久しぶりなので手間取ってしまう。

 何とか排気側も108度あたりにできたと思ったら、今度は吸気側をベルト一こまずらしてかけていた。今度は排気側をずらさないように慎重にずらす。

 Vベルトなんかを付けて、まずは点火プラグを外したままセルを回す。今回は壊れていた油圧計を交換した。ちゃんと正常な数値を指し示したので、うれしい。点火プラグを付け、冷却水を入れていよいよ火を入れる。

 ぎゅぎゅぎゅ、といつもより少し苦しそうな音がしたが、ぶわんと一発でエンジンがかかり、ちゃんとアイドリングした。Dジェトロだから苦労するか、と思っていたので拍子抜け。いつも通り、HLAがものすごい音を立てるが、そのうち消えるだろう。

 264度のカムで、吸気側排気側ともに108度のバルタイは、ノーマルECUではほとんどアイドリングしない。Freedomではアイドル回転数を変えたり、なんとでもなるので、いよいよ真骨頂である。言い換えれば、ようやくFreedomの利点が生きたということになる。

 排気音が少し図太い。空ぶかしすると、ばん、と吸気音も野太くなっている。

 水温が一定になったところでエンジンを停止し、オイルを抜いた。バルボリンの「ターボフォーミュラ」という15W-40、1リットル弱398円という笑える価格のオイルの新品を入れたのだが、20分程度のアイドリングで捨てられることになってしまった。少々かわいそう。

 近くのホームセンターに行き、カストロールのGTXというこれまた1リットル弱398円の怪しげなオイルを購入。慣らしの間はこいつを使おう。10W-40で、「北アメリカでのみ使ってください」という注意書きがある。アメリカではミアータが走っているのだから、ロードスターに入れたってまったく問題はなかろう。

 圧縮比10.2ぐらい、264度のカムと、少々チューニングエンジンになった。少しは速くなってくれると良いのだが。