1月18日

 昨日の雪かき。積雪の量は富山の市街地より圧倒的に多くて重労働なのだけれど、精神的には圧倒的に気持ちよかった。

 違いは雪が捨てられること。アパートの駐車場には雪を捨てる場所がないから、駐車場の隣の建物の壁に沿って積み上げるとか、駐車場の奧に運んで山をつくるとかするしかない。動かした雪は目の前から消えず、積み上がっていく。人力だと、積み上げてしまった場所には次の雪は積めないから次はどこら辺に積み上げようか、などと不毛なことを考えながら雪の中でうごめいている感じ。

 T.O.R.F.前には側溝があって、農業用水だから豊富な水量がある。捨てた雪がトイレに流したみたいに、どんどん消えていくのは結構快感で、作業をしただけ目の前から雪が消えていくから精神的にとってもすっきりする。まあ、いくら動いても1円にもならない不毛な作業なことには間違いないのだが。

 水の豊かな富山は県内全体が水田で、網の目のように農業用水が整備されている。田んぼに水を張る春先の水量といったら、かなりの危険を感じるぐらいで、間違っても遊んだりはできない。愛知とかだと、用水にふたや柵をしてしまえ、という話になると思うのだが、富山はそんな話すら出ないのは土地柄の違いか。至る所に凶暴な用水があるから、子どもとか大丈夫かな、と思うのだけれど、子どもが用水で流されたという話はほとんど聞かないから、ちゃんと注意しているんだろう。

 子どもは教育が行き届いていて大丈夫でも、認知症のじいさん、ばあさんにとっては危ない場所みたいで、よく徘徊気味の人が、行方不明になった挙げ句、用水から発見されることが多い。