1月18日

 堺の「サポーター」の家に泊めてもらい、午前5時半に起床。Aライセンス講習のため、兵庫のセントラルサーキットへ向かう。この講習会は、午前中はJAF公式のサーキットトライアルで「アリバイ」を作り、午後の実技試験でよっぽど悪いことをしなければ、Aライセンスが受けられるという優れもの。Aライセンスを取るためにはBライセンスを取り、JAFの公式戦で1度は完走しなければならない。あまり時間がない僕にとっては大変ありがたい。

 料金もなかなかお得。が、愛知在住の僕にはちょっと交通費がかかった。Bライセンスを持っていなくても、Aライまで1日で取れてしまうから、レースをやりたい人は要チェックである。

 公式のサーキットトライアルを走る場合、ロードスターだと問題が起こる。オープンカーはロールバーが必要となるのだが、鉄製であることが求められる。4点シートベルトも必要だ。さらにエンジンはノーマルが基本。僕の車だと、大幅に手を入れないと規定的に参加は不可能。

 なので、大阪在住のガス屋氏に車を貸してもらうことになった。前日泊まった上、当日も丸一日付き合わせるのだから、大変世話になったのである。持つべきものは車仲間だ。

 車検は安全面だけでそれほど厳しくなく、サーキットトライアルも、1周だけするというまさにアリバイ的なもの。講習は試験に出る個所を読み上げるだけだし、試験もテキストを見て良いし、先ほどの講習でアンダーラインを引いた辺りから出るから、落ちようがない。

 講習会ではグリッドに並んで模擬レース。さまざまな車が混走するから危なくて本気で走らないだろう、と思っていたら、スタートでシビックにぶち抜かれたので頭に来た。が、カルディナやらパジェロやら、エルグランドやらが走っているような状況だし、人の車でエンジン内部で使っている部品の事情を知っている者としてはあまり高回転まで回せない。オリーブボールの足回りは最高だったけれど、着けたこともないストリートラジアルなので、なかなか思うようには走れない。2度目の走行では、最終コーナーでぶち抜いたマセラーティーにストレートでぶち抜かれて頭に来た。

 コースアウトすることも事故をすることもなく無事講習会は終了。あとは届くのを待てば良い。FJに出場するにはあと、鈴鹿サーキットのライセンスを取るだけである。