休むことに決め込んで、メタルクリーンに漬け込んだまま放置してあるシリンダーヘッドをきれいにすることにした。
予測通り、ヘッドにはメタルクリーンの成分と思われる白い結晶がこびりついた状態になっていた。それを取るために、風呂場に持っていって、シャワーで熱湯をかけながらたわしでこする。結晶は柔らかくなって落ちていくのだが、至るところに付いてしまった白い染みが、こすってもなかなか落ちない。爪でひっかいてみると別に凹凸になっているわけでもないので、問題ないだろうと放置する。
メタルクリーンに長期間漬け込んだためか、シャワーで洗ったためか、バルブシートにうっすらとさびが浮き上がっていた。インマニ、エキマニのボルトも錆びが浮いている。進行すると困るので、WAKOSのラスペネを吹いておく。
固くて取ることができなかったカムプーリーのボルトを電動インパクトレンチで外すことにする。ロードスターの電源につないでプーリを足で踏んで固定し、レンチを使うと、ぱこんと1発で外れた。とっても使える。
作業をしていてふとロードスターのマフラーに目をやると様子がおかしい。富山の車屋さんの解体車からもらってきたHKSのリーガルマフラーである。
もしもーし?
もしかして、アナタはスチールウールさん? (マフラーには音を消すためにスチールウールが詰め込んである)
引っ張り出してみる。けっこう力がいる。スチールウールで指を切りそうなぐらいである。
うじゃうじゃと、長ーいのが出てきた。けっこう密度があるから、かなり排気抵抗になっていたに違いない。まだ中が詰まっているかは知るよしもない。
排気抵抗が小さくなったためか、850回転に落としたアイドリングも、前より苦しそうじゃない。前は、ばらん、ばららん、ばばん、と音が一定じゃなかったのだが、ばらっばらっばらっというレーシーで速そうな音になった。シートに座っているとエンジンの振動が少し苦痛だったのも、若干軽減された。排圧も情けないと感じていたのだが、圧縮比が少ししか上がっていないからかとあきらめていたのも、かなり良い感じになった。
試乗しに出かける。とりあえず、広い通りに出て、1速フルスロットル。どかーんと豪快な吹け上がりをみせ、5000回転からの針の動きが尋常じゃない。あっという間に7800回転のレブに当たる。2速でもかなりのトルクアップが感じられた。
どうも7000回転以上が回りたがらなかったのは、こいつのせいか? ま、このマフラーも重いし、純正よりも静かで音質が良いとは言えないからそのうち交換される運命にあるのだが。