1月17日

 最近では珍しく出張。新幹線に乗り、京都へ。以前の部署では週に1度以上は新幹線に乗っていたのだが、今は自家用車でぐるぐる近所を走り回る生活。車窓を流れる風景が懐かしい半面、稲沢や一宮の風景は、地上から見て知っている場所が多くなっただけに特別な感慨があった。

 FM京都に行き、応接室を借りて井上堯之さんに会う。グループサウンズのスパイダースのギタリストで、かなりすごい人らしいのだが、僕はその時代を知らないので普通にお話。考えてみると、堺正章や井上順という今の芸能界のトップの人とまぶだちなのだろうから、すごい人なのかも。「太陽にほえろ」のテーマといえば、だれしも頭に思い浮かぶメロディーだと思うが、あの曲を作ったと知ると、かなりすごい人に思える。

 ひたすらギタリストとして音楽を極めてきた人。「制約がなければ自由って言葉も生まれない」「無駄なように見えることが、文化として底力になっていく」「形が残らない文化はだめなわけ。形を残していくことはものすごく大事なことで、スタイルを継続していくことこそが文化」。第一線で活躍し続ける人のお話は、やはり含蓄に満ちていた。