1月17日

 朝に市場に行き、帰りに仕事をさぼって大須へ寄る。名古屋一の電脳街があるのである。

 昔は足繁く通ったものだが、松本へ行ってからは足が遠のいてしまっている。名古屋に戻ってきてから初めて行ったときには、その変わり様に驚いてしまった。

 大須電脳街は10年ぐらい前は、大須観音や万松寺、その周辺にあるお店を目当てにしたじっちゃんばっちゃんがアーケード街を闊歩しており、その中にまぎれてパソコンヲタク青年がリュックを背負って肩身が狭そうに中古ソフト屋に出入りしていた。PC8801やPC9801のゲームソフトは中古市場でもなかなか良い値段で売れたのものの、そろそろ著作権の問題がパソコン雑誌上にも出始めた時期であったので、ちょっとアングラな雰囲気が漂う中古ソフト屋さんに入るのはどきどきであった。この時期、じじばば:ヲタク=7:3ぐらいであった。

 Windows95が発売された頃からパソコン市場が一気にふくれあがり、ビジネスマンや家族連れの比率が増えていった。そして、最近ではどうやら若者の街になっているのである。しゃれた店があちこちにあって、面食らう。

 欲しかったのは、NortonのAntiVirusだ。買ってから1年がたち、ウイルス定義を最新化するLive Updateの購読期間が終了した。たぶん、あれこれごまかせば問題なく購読期間を延長できるのだが、やはりきちっとしたサービスを受けているのだから、対価を払わないと申し訳ない。

 これまでSystem Worksを買っていたのだが、UtilitiesやCleanSweepはほとんど使わないから1年ごとにアップデートしても意味がない。それならば、Internet
Securityを買おうと、大須電脳街をあちこち駆け回る。

 ところが、大きなソフト売り場があまりなくて大変であった。昔は、どこのパソコンショップにも一定の大きさのソフト売り場があったのだが、大きなパソコンショップ以外はほんのおまけぐらいに取り扱われている程度。ゲームはネット上から買うのが当たり前になったからか、オールインワンでパソコンに入っているからか。それでも、グッドウイルの3階建てのビルがゲーム&アダルトゲームの館になっていたのは驚いた。

 さんざん歩いて一番安かったのは最初に入ったお店。良くあることかもしれない。仕事しているふりをして上司の隣でインストールしたのは言うまでもない。