1月16日

 仕事で渥美半島のキャベツ畑へ行って来た。朝早く起きて畑にたどり着き、潜入。「常春」と言われる渥美半島も今日はさすがに寒かった。キャベツの中にたまった水が凍っていた。

 そして、お約束なのだが伊良湖岬までドライブ。これじゃあ、仕事のついでにドライブしているのか、ドライブのついでに仕事をしたのか分からなくなってしまう。たぶん、後者だ。

 岬に向かって走っていると、前に白いNBが走っていた。ああ、やっぱりNBも精かんで格好いいなあ、としげしげと後ろ姿を眺めていると、見覚えのあるステッカーが張ってある。あの「ぢゃんきーステッカー」じゃないか!

 もし同じところで止まったら教祖さまの話でもして盛り上がろうと思ったのだが、途中でささっとお店に入っていったので声をかけられずじまい。ぢゃんきー分布図によると、2002/12/30現在、全国には167人のぢゃんきーが生息しており、うち愛知県内には24人。なんだかすっごい確率で後ろに付いてしまったことになる。

教祖さま

 伊良湖岬に来たからにはぜひ、その先端に立ってやろうと意気込んでいたのだが、ロードスターから降り立った途端、とっても冷たい風にさらされて一気に意気込みがしぼんでしまった。

 伊良湖岬から少し離れたところにはちょっとした小高い丘があり、ちょっとした駐車スペースがあったので車を止める。そこからまっすぐに延びた海岸線がなかなか美しかった。

 「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ…」という島崎藤村の「椰子の実」が流れ着いた浜として有名。小学生のとき、音楽の時間に歌った覚えがあるが、今の子どもは習うんだろうか。

 あまりにも生々しい詩なので、てっきり藤村が体験したことを詩にしたのかと思っていたのだが、柳田國男から聞いた話を元に書いたんだねえ。さすがに、そのイマジネーションは文豪と呼ばれるだけある。崖を少し下ったところに藤村の詩碑もあった。散歩道が整備されていて歩くと眺望も良くて気持ちよさそうだったのだが、やっぱり寒いからロードスターに逃げ帰った。

 途中、Freedomが暴走したのか、燃調が計測できないぐらい濃くなって前に進まない症状が出た。しばらくして直ったが、どこが悪いんだろう。