お昼頃、工場にでかけてサンエスに浸かったヘッドを取り出し、オイルストーンとペーパーでガスケットの汚れを取り、勝手にスチームを使って汚れを吹き飛ばす。で、やっぱり勝手にエアブロー。工場に入り込んで、やりたい放題。お世話になっています。
バルブガイドやシートがさびないように(前、さびた)すぐに浸透潤滑油を吹きかけて、いよいよバルブシールの取り付け。
前は、排気バルブとソケットを組み合わせて、バルブシールを組み付けた。バルブステムをそのままガイドに差し入れるわけだから、センターが狂うことはない。完璧に組んだ気になっていたので、なぜオイル下がりが発生していたのかが良く分からなかった。ヘッドをばらしてもまずい組み方には見えなかった。
一つだけ違っていたことは、以前組んだバルブシールはゴムが茶色だったのに、今回のは緑っぽい色だったということ。実際に同じB6エンジンでもバルブシールが車体番号によって2種類あるという。基本的に同じものなら、後継の部品ができたら、古いものは廃盤になるはずなのだが、別の部品としてコストをかけて出しているからにはやっぱりちょっと違うんだろう。
雅久号のヘッドは、B660の刻印がある初期型。ところが、組み込んだバルブシールは車体番号で取り寄せたから、もしかするとそれが問題なのかもしれない。
届いたバルブシールを良く観察してみるが、違いが分からない。やっぱり差異はないのかも。プロの取り付け方を教えてもらって(吸気側8個をやってもらった)新しいシールを装着し、バルブを差し込んでいく。
差し入れていくとき、シールが抵抗になってぎゅっと押さないとバルブが入っていかない。強引に押し込むわけだが、3個目のバルブをセットしたときに、「ぱこん」と物音がして、取り付けたはずのバルブシールが外れてしまった。
なんで外れたのか良く分からなかったのだが、もともと付けていた緑色のバルブシールと並べて比較して納得。茶色の方が明らかにステムをシールする部分の穴が小さい。NA6CEのB6エンジンはバルブのメーカーが途中で変わったようなので、もしかすると、径が微妙に違うのかも。後のバルブはバルブを回転させながら丁寧に装着していった。
コッターを付けてバルブ回りをくみ上げたいところだったが、タイムアップ。同業他社に転職する同期の送別会が名古屋であるので出発せねばならぬ。後ろ髪引かれながら、デミオを駆って名古屋に向かった。