Evernoteから脱出をするのに、数十ギガのデータをどう移行させるかが問題だった。Evernoteは画像だろうがPDFだろうが、入れてさえおけば整理をしなくてもOCRをかけてくれて検索できるようになるのが便利で、電子化した新聞スクラップのデータやPDFにした名刺をファイル名も考えずに入れておけば必要なときに引き出せる。メモ機能も便利で、相手が話すことを聞き書きして打ったテキストデータはEvernoteに入れていた。
それがいつしか使わなくなっていったのは、Evernoteのデスクトップアプリが使いづらくなっていったからだと思う。動きがもっさりして、検索もスムーズにいかない。VPN環境だとうまく動かないことが多いのもネックだった。現場の前線から離れたこともあってがんがん使っているとは言い難い。そういう状況で倍に値上げとなれば、捨てることを考えるしかあるまい。
名刺のPDFやスクラップの画像データはGoogleドライブに入れることにした。すべてをNotionに入れることも考えたが、Notionの無料プランは5MBを超えたファイルは受け付けない。そして致命的なのは、PDFファイルの中身をサムネ表示してくれない。その点、Googleドライブは中身をサムネ表示してくれるので、名刺や記事の中身がなんとなく分かるし、なにより最近はGeminiに指示すると該当するファイルをピックアップしてくれるようになった。「住所が富山県で役職が部長の名刺の一覧を出して」という具合に。会社がGoogleと法人契約をしていることも大きい。数百GBぐらい放り込んでも大丈夫なんじゃなかろうか。
手打ちのテキストデータや備忘録といったものもGoogleドライブにした方が便利なのかもしれないがプライベートなメモも会社のネット環境に入らないと見られなくなるのは面倒なので、Notionに入れることにする。しばらく、この2本柱で運用してみて、マイナーチェンジをしていけばOKだと思われる。