アーカイブ消失

 以前から懸念されていたことだと思うが、2000年代以降にネットにアップロードされた個人ブログだとかさまざまなデータのアーカイブが消失していくのが問題になっている。書籍であれば形が残るのだが、ネットの場合はホームページやブログサービスの停止によって消え失せたり、維持費を払うのをやめたりする。

 そもそも個人の情報発信はSNSへ移動しているのだから問題ないのではないか、と言えばその通りかもしれないが、SNSの投稿は時系列で並んで古い情報は検索しても簡単には出てこない。個人の発信とはいってもアマチュアを超えたレベルの情報に検索などでたどり着けたのが、2000年代だったと思う。ちまたではちょっとネットで検索すればわかるようなハウツーやチップスをコピペしたようなコンテンツが次々と量産され、平均化され、SNSやニュースサイトでは「いかがでしたか?」とどこかで読んだような情報が飛び込んでくるばかり。AI時代はへっぽこウェブライターより賢い人工知能がさらにこの傾向を加速化させるに違いない。

 いま、マニアックな情報がいちばん発信されているプラットフォームはYoutubeなのだろうか。ただ動画の場合、知りたい情報にピンポイントにたどり着くのがなかなか難しい。知識の共有という意味ではテキストデータをネット上に固定する営みが大事だと自分では思うのだが、膨大な情報はいま、フローで流れて消え去ってしまう。

 仕事でもプライベートでもこんなことを考えていて、とりあえず手を動かしてみようとホスティングサービスに契約した。ホームページサービスよりは少し高度なことができるらしい。簡単なコードであればAIが書いてくれる。いろいろ実験していきたい。

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